【3】殺陣教室から忍者への道
殺陣教室に通えば忍者になれるのかと言われればそうでもありません。
逆に難しい道かもしれません。
私が殺陣教室から忍者の道へと行けたのは運もありました。
私が殺陣教室から忍者になった流れ
私が通った教室は週3回ありましたが、毎回3,000円弱かかりました。
月で換算すれば約4万円程。決して安くありません。
更には県をまたいで通っていたので交通費も往復2,000円近くかかってました。
それでも好きだったのと、上達したいという思いが強くて通い続けました。
通い始めて2ヶ月後に教室の生徒が出演出来るイベントがあり、それに出演させてもらいました。
人前で披露するというのは何よりも上達するもの。そのまま通い始めて3ヶ月後には上級コースに上がりました。(歴代最短)
他に同じ先生からアクションも習い、マット運動が殆どでしたが、忍者の動きを習得していきました。
最大の転機
先生が所属する劇団が研修生を募集するとの事でお声がけ頂きました。
研修生になってからイベントや舞台など、様々な現場に行かせてもらい、先生方の意向で私は男として舞台に立たせてもらえたのです。
殺陣教室のイチ生徒から研修生になれたのも、私を男として使ってくれたのも、運も味方に出来たからと言っても過言ではありません。
しかし、これだけは言えます。
誰よりも「男らしくありたい」という気持ちが強かったのが最大の転機だったと。
上記はあくまで私の話です。
全員がこの通り上手く劇団所属まで持っていけるとは言えません。
しかし、このように劇団が研修生や劇団員を募集しているのは珍しい話ではありません。
劇団員の募集をしている劇団
劇団に所属すれば時代劇中心の劇団は殺陣の稽古をしたり演技レッスン、アクション稽古などを行なっております。
しかし給料を貰って活動出来るようになるのはいつになるか分かりません。
私も実際のところマイナスが多かったです。
初めてお金を貰ったのは、確か研修生になって2年後の定期公演に出れるようになった時でした。
劇団に所属するのは世間のイメージ通り、お金にならないといっても過言ではありません。
忍者にこだわらず俳優になりたい人は
忍者じゃなくていいのであれば芸能事務所に所属する方がいいと思います。
しかし、女である私が忍者をさせてもらえるのはこの劇団しかないと確信していたので技術を習得するまでは食らいつくと決めていました。
研修生から劇団所属になったのは3年後。
忍者として自信も付いてきた頃、筋力不足で怪我が絶えなくなりました。
この後の話は次の「忍者と言える自信は?」で。
冬の体調管理
今週のお題である「冬の体調管理」という話題で1つ書いてみようと思います。
役者は身体が資本
よく言われる事ですが、体調管理が1番仕事に影響を与えます。
風邪などの病気から怪我まで。
特に冬はインフルエンザが流行するので気が気でないのです。
インフルエンザ対策は?
これといった対策はしていません。何なら予防接種さえ打っていません。
しかし役者を始めてから…いや、記憶にある限り小学校の頃にインフルエンザになっただけでそこから1度もインフルエンザにかかってません。
対策というか、気をつけている事はあります。
それは①自分に合う漢方薬を知っていること。②睡眠を取ること。
自分に合う漢方薬とは
病院で処方される薬は回数や量などお医者さんが症状などを見て処方してくれます。なので常に自分の不調に合うとは限りません。
なので私は普段不調に思う時は漢方薬を飲んでいます。
病は気からと言われますが、薬を飲んだという安心感が欲しかったり、本気で風邪を引きそうだと感じた時に飲みます。
常備して置くことによって、これを飲んでおけば大丈夫と思える、言わば自己暗示みたいなものかもしれないです。
睡眠を取ること
これはインフルエンザだけに限らず全ての事に当てはまると思います。
睡眠程大事なものはありません。そして何よりも効く薬です。
睡眠を取ることによって体力を回復させ、病原体を退治する力をつけます。
これに助けられたのは数知れず。
私は声を大にして言います。インフルエンザになりたくなければ白湯を飲んで寝ろ!!!
とはいえ猛威を振るうインフルエンザ
実はこの冬、私の周りにもインフルエンザが大流行でした。
年末、現場のスタッフさんがインフルエンザになりましたと後日連絡が。
マスクとかしてなかったし、普通に話してました。
その後に年末の人が多い時に夜行バスで東京観光に3日間行きました。
実家に帰って正月を迎え、元旦は朝方4時まで喉の調子が良くない姉と2人きりで密接な位置で話し込んでました。
翌朝2日、姉は熱が上がって病院へ行くとインフルエンザ。
4時間しか寝てなかった私はその場ですぐ寝ました。
3時間ほど昼寝をしてそのまま正月を過ごしてましたが、インフルエンザの猛威は家族を襲います。
姉の子供もインフルエンザになり、私の父も病院に行かなかったものの姉と同じ症状が。
それでも私は睡眠をしっかり取るという事だけを重視して過ごしていたのでインフルエンザにならず、結果そのまま事なきを得ました。
仕事が始まってからもインフルエンザになって休む方が後を絶たず。
とにかく夜更かしせず寝ましょう。それだけです。
寝るだけでインフルエンザに勝てた私が言うのです。
冬は特に乾燥するので加湿も効果的です。
一人暮らしをしているので、私は洗濯物を部屋干しして加湿してます。
外に干しても取り入れる時間が夜遅くなるので元々部屋干ししているのですが、冬は特におススメです。
体調管理、誰の為でもなく自分の為なので大事にしてあげましょうね。
【2】忍者になるには?
忍者になるには何をしたらいいのか
やはり運動神経が良くないといけない?
もちろん運動神経が良いに越したことはありません。
私も実際に体操してたら良かったと心底思ってます。
ただ、ご安心ください。
私はアクロバットが全く出来ません。
バック転も出来ません。側転は出来ますが、飛び込み前転さえ怪しいです。
こればかりは大人になってしまった分、恐怖心が取れず諦めております。
諦めちゃダメだと思っているのですが。
幸い、人並みに運動神経はありましたので体現する事には苦労しませんでした。
殺陣の基礎から忍者の姿勢や動きまで、いかに男性の様に体現出来るか。
こればかりは研究しました。
女と思われたくない一心で鏡を見て角度の研究までしました。
お陰様で覆面をすれば男性と間違われる様になりました。
何から始めればいいのか
話が飛びましたが、もしこれから忍者になりたいと思っているのであれば、まず殺陣を習いましょう。
忍者に殺陣は付き物です。必須科目です。
殺陣を始めるのは早ければ早い方がいいです。
殺陣は感覚も大事になってくるので殺陣が出来るか出来ないかでスタート地点が全く変わります。
しかしこれまた難しいのが殺陣には沢山の流派があるという事。
使う物から違ったり、場所によっては基礎が全く違うのです。
殆どの殺陣教室は木刀を使います。しかし竹光という舞台などの本番で使う軽い刀を使う場所もあります。
竹光であれば刃を当てていいという所と絶対に当ててはいけないという所があったり、実践的な立ち回りを重視する所があれば見映えがいい立ち回りを重視する所があったり。
上げればキリがないのです。
じゃあどこの教室に行けばいいんだ!ってなりますよね。
大体の殺陣教室は劇団が運営
そう。実際に舞台で殺陣をしている方達に教えてもらえるのです。
今から忍者になろうと思っているのであれば、まずその方たちのお芝居を観に行って、どの殺陣が自分好みなのかを見比べてみましょう。
そんな時間ないしお金もない!というのであれば、殺陣教室なんて通えるのか?と聞きたくもなりますが、最悪ホームページを見比べて選択して下さい。
ホームページに講師の方が記載されていると思うので、その方の劇団のホームページとかを見てみるのも1つかと思います。
動画もあるかもしれませんね。
第1段階として殺陣教室をお勧めしましたが、これはあくまで私が通った道。
他の方法もありますのでまた記載させて頂きますね。
次は「殺陣教室から忍者への道」です。
【1】忍者になりたい理由は?
世の中には「忍者になりたい」と思う方がいらっしゃると思います。
忍者になりたいと思った理由は何ですか?
①映画やドラマで見た忍者がカッコ良かった
②時代村などで忍者ショーを見て
③アクロバットがしたい
④忍術(手裏剣や壁登りなど)がしたい
⑤好きな俳優さんが忍者をしていたから
⑥忍者をやらないかと誘われたから
最後はごく稀というか、ほぼ無いと思いますが…
思い当たる理由はこの様な感じでしょうか。
今上げた中には別に忍者じゃなくてもいいよねって物もあります。
例えば③
ただアクロバットがしたいならアクロバット教室へ。仕事にしたいならアクションクラブに入れば良いと思います。
ヒーローショーや現代劇のスタントなど、様々なアクロバットを習得出来ます。
その延長で忍者も出来るかもしれません。
ただ、時代劇自体が減った今そういった現場は激減しています。
④に関しては誰でも出来る
今は簡単に手裏剣が手に入ります。
鉄製であれば木に向かって投げれば刺さります。
ゴム製であれば発泡スチロールや段ボールに向かって投げれば刺さります。
やりたいと思う気持ちがあれば今すぐにでも出来るのです。
ちなみに忍者が手裏剣を使って戦うのはごく稀ですので、忍者になったからと言って特別な使い方をする事はありません。
結果的に一番投げるのは手裏剣体験などでお客さんの見本として投げるのみです。
壁に登りたいのであればパルクールをお勧めします。
忍者はあまり壁や屋根に登りません。
逆に降りるのは良く行います。
①②⑤は出会う場が違うだけでほぼ同じ
ではどこで忍者が出来るのか。
それは時代村に就職が1番早いのです。
村によってはいきなり忍者が出来るかもしれないし、技術習得の為に稽古の日々かもしれません。
私が忍者になりたいと思った理由は②
話がそれましたが、私は時代村などで忍者ショーを見て忍者に憧れました。
確か、まだ保育園の頃だったと思います。
黒尽くめの人達が刀を持って戦っている姿がかっこよ過ぎて、憧れました。
顔が見えないなら女子でもいけるんじゃ無いかとその時点で思っていました。
幼心にも忍者は男しかダメだと思ったのです。
元々女子っぽい物や事が嫌いで男になりたいと思っていたので、顔は出さなくていいから忍者がしたいと心の中で決意したのです。
皆さん、忍者になりたいと思った理由は思い出しましたか?
別に小さい頃から夢を持っていた訳ではなく、大人になってからでも問題ありません。
大事なのは忍者になりたいと思う気持ちがどれ程強いのかという事です。
自分の気持ちを再確認出来た所で次の「忍者になるには?」へ行きましょう。